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【草花散歩】 2018年5月(港北ニュータウン)

【5月】港北ニュータウン
(神奈川県・横浜市)

5月の草花散歩は、横浜市の港北ニュータウンを訪れました!
港北ニュータウンは、都市開発された美しい街並みに加えて、自然もたくさん残されている素敵な場所です。とくに都筑中央公園は、公園を管理されている方々の植物に対する愛情を感じられる豊かな森でした(^^-)それでは、講師・清右衛門さんのレポートをご紹介します。

草花散歩講師レポート

▲ブタナを観察

5月の草花散歩は、ちょっと足を伸ばして横浜市の港北ニュータウンを訪ねました。
横浜というと、港町のイメージですが、実は大半は内陸部に広がる台地と丘陵地。
かつては雑木林や谷戸田が広がっていました。特に北部は、尾根と谷戸が「続く」ことから「都筑」と呼ばれ、どこまでも低い山々が広がる風景だったそうです。現在ではかなりの部分が開発されてしまったわけですが、港北ニュータウンに関しては「グリーンマトリクス」という考え方に沿って、自然度の高い森や遺跡を公園として整備し、それぞれを緑道でつなぐという設計でまちづくりがされており、比較的、都市の近くに豊かな自然が残っています。おかげで、駅から歩いてすぐ近くで自然観察を楽しむことができます。

▲ヒツジグサ

▲ローザ・つづきく

今回は、横浜市営地下鉄のセンター南駅を起点に、午前は西側の都筑中央公園、午後は東側の茅ヶ崎城址公園、正覚寺を訪ねました。どちらも駅から少し歩いただけで森が現れる「駅近」の森です♪あいにく、3日間とも雨に降られましたが、そのぶん鮮やかな新緑がよりしっとり艶やかに見え、まるで緑に全身包まれているかのような散歩を楽しむことができました。

▲左・ウマノミツバ 右・ミツバ

▲エゴノキ

▲マスクサ

▲キツネノエフデ

駅の近くでは、メタセコイアやブタナ、シロバナマンテマなど植栽の樹木や外来種の花々を観察しました。都筑中央公園に入るといきなり雑木林が現れます。この落差が港北ニュータウンですね。エゴノキ、ガマズミ、ヤマボウシ、ウツギなどなど初夏の白い花々と、地味なトボシガラやカニツリソウのようなイネ科が出迎えてくれます。休憩所では、公園の管理を行うNPO都筑里山倶楽部のみなさんが来週のお祭りにむけて竹細工の製作中でした。スプーンや花入を買い求められた方もいらっしゃいました。楽しみながら公園ボランティアをなさっている様子が垣間見えましたね。休憩明けには田んぼの雑草スズメノテッポウやケキツネノボタンや、日本最大級の葉を持つ落葉樹ホオノキの花を観察しました。

▲左・ヘビイチゴ 右・ヤブヘビイチゴ

▲ヤマボウシ

▲左・ヒメジョオン 右・ハルジオン

駅前で昼食をとったら、後半は茅ヶ崎城址公園です。自然の山を空堀(水のない堀)と土塁(土手)で区切って廓(本丸などにあたるもの)とする中世の城郭跡地です。「都筑」の丘にたびたび造られた城のなかでも保存状態がよく、あまり知られていませんが貴重な場所です。しかも、植物もたっぷりと観察することができます。なぜか食べられる植物が多数あり、ヒメコウゾやウグイスカグラ、モミジイチゴなど実が食べられるものや、ウドやハリギリなど山菜でおなじみのものなど、お城の生活を想像しながらわくわくするひと時でした。

最後に地元では花の寺として有名な正覚寺を訪ねました。急に京都にきたかのような落ち着いた風情が魅力です。ちょっとハナショウブには早いですが、代わりにオナガの群れに遭遇して、その美しい姿(と、ダミ声)を楽しみました。
横浜という圧倒的なブランドがある街ですが、実はこうした知られていない魅力に溢れています。また季節を変えて訪れていきたいと思います。

【草花散歩について詳しくはこちらをご覧ください】


清右衛門の草花散歩講師紹介

清右衛門の草花散歩講師紹介

草花散歩講師

清右衛門(せいえもん)

造園家・樹木医。1980年生まれ。千葉大学園芸学部卒。草花はもちろん、土地の歴史や地形にも詳しいハカセです。2014年からハルメク講師として活躍。豊富な知識と明るい性格で大人気です。